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#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、激闘を戦い抜き5 位入賞

開催日 2017 年5 月20 日(土)~21(日) 場所 オートポリス(大分県日田市)
レース名 SUPER GT in KYUSHU 300km 4.674km x 65 周、 参加台数:15 台 (GT500 クラス)
天候/気温 5 月20 日(予選日):晴れ(気温:26℃) 21 日(決勝日):晴れ(気温:22℃)
来場者数 5 月20 日(予選日):10,470 人 21 日(決勝日): 18,200 人 計28,670 人

 

【公式予選】
#23「MOTUL AUTECH GT-R」、予選結果は11 位

昨年、熊本地震の影響を受け開催中止となったオートポリスに、2 年ぶりにSUPER GT が戻ってきた。ここはGT-Rが得意と言われるコースで、特にNISMOは2015 年、この大会で優勝しシリーズタイトル獲得を引き寄せるなど、チームとしても相性が良い。中盤戦以降に向けてはずみをつけるため、好成績を目指して準備を進めてきた。

週末のオートポリスは終始快晴の予報で、ピット設営日から強い陽射しが降り注ぎ、予選日も午前9 時の時点で気温は20℃を超えていた。午後2時からの公式予選Q1も、気温26℃、路面温度43℃というコンディションでスタートした。Q1 を担当した松田は残り時間が7 分を指したところでコースイン。タイヤを十分に温めたのち、タイムアタックに入っていった。計測2 周目で1 分36 秒296 をマークしさらにペースを上げていたが、このアタックのタイミングで他のマシンがクラッシュを喫したため、追い越しや減速を指示される黄旗が提示されてしまう。松田は仕切り直して最後のアタックに向かっていったが、タイム更新は叶わず11 位となった。
 

 

■ NISMO 鈴木豊監督のコメント
「事前テストの感触は良かったですが、他のクルマの状況を考えると厳しいところにいるだろうというのは分かっていました。ここはセットアップの違いで大きく差が出るサーキットなのですが、その点で今日はうまくまとめられませんでした。ただ、46号車がウェイト差を考慮したとしてもそれ以上のタイムを出しているので、セットアップでこれだけ挽回できるということが見えたので、参考にしながら明日のレースで上に行けるきっかけをつかみたいです」

 

【公式予選結果】

 

【決勝レース】
最終ラップまでもつれ込む戦いの末5位フィニッシュ

うっすらと雲に覆われながらも、決勝日もオートポリスは好天に恵まれた。スタートドライバーのクインタレッリは、序盤から前のマシンを果敢に追い立て、0.4秒から0.3秒、0.2秒と、じわじわとその差を詰めていった。しかし、トップが6周目に入ったところで最終コーナーでクラッシュが発生しセーフティカー(SC)が導入。SCランは8周にわたって続き、14周目にリスタートとなった。リスタート後、GT300クラスがバックマーカーとして現れると、前のマシンとの差は一気に開いたり縮まったりと目まぐるしく変わっていくが、22周目に相手がGT300クラスに引っかかったところを見逃さずパス。勢いそのままに、翌週もう1台をかわして9番手までポジションアップした。
 

レース中盤に入り、上位陣が次々とルーティーンのピットインへと向かっていくなか、クインタレッリはロングスティントを進めて37週目にトップ浮上。40周を終えてピットへと戻ってきた。素早いピット作業で松田にドライバー交代した#23 GT-Rは5番手でコース復帰。タイヤが温まるまでに2台の先行を許したが、7番手から追い上げを開始した。終盤はコースのいたるところで激しいバトルが電解され、#23 GT-Rも3番手を走るマシンから続く5台での表彰台争いを繰り広げた。56周目の第2ヘアピンで1台をかわし6番手へポジションアップ。さらに上位を走るマシンがリタイヤしたため5位へと順位を押し上げた。前を走る2台を含めての3台での3位争いは最終ラップまで続き、残り2周のところではGT300クラスの大集団に阻まれる形でいったんはギャップを広げたが、最終ラップでは0.6秒差まで接近。最後まで攻めの走りを続けて5位フィニッシュとなった。
 

■NISMO 鈴木豊監督のコメント
「クルマのポテンシャルがライバル勢と比べてまだ足りていないなか、ドライバーとエンジニアがうまくカバーしてくれました。チームが力を出し切って、今とれるベストの結果を3戦続けて出せています。ライバル勢がミスで順位を落としていったなかで、我々がミスをしないことでトップとの差も縮まりました。苦しいところでいかに自分たちの力を出し切るかがこの先も大事になってくると思っています。次のレースに向けても、気を引き締めて臨みたいと思います」


■松田次生のコメント
「終始接近戦だったので、しんどいレースでした。予選からセットアップを変えたこともあって、クルマの状況は良くなりました。タイヤも後半伸びてくれたのも、僕たちにとってプラスでした。ロニーも頑張って前半スティントを伸ばしてくれたので、僕も最後に何とかもう少し順位を上げたかったのですが、黄旗が出るタイミングが僕にとってはあまり良くなかったこともあって、抜けませんでした。今は苦しい状況だけどみんな頑張ってくれているし、ここまで着実にポイントを重ねてきているので、次戦以降もいいレースを続けていきたいと思います」


■ロニー・クインタレッリのコメント
「ロングスティントは作戦通りでした。うまくいくかは走ってみないと分かりませんでしたが、タイヤの持ちも非常に良く、特に最後の10周ぐらいは前がクリアな状態で走れましたが、クルマとタイヤのフィーリングが良く、とてもいいタイムで走れました。レース後半は、次生の走りで表彰台がすごく近づきましたね。表彰台に乗れなかったのは残念ですが、予選結果を考えると、いい5位だと思います。開幕のころに比べたらかなり進歩もしていますし、ここ2戦の結果で、さらにレベルアップするためのエネルギーがチームに生まれたと思います。次のレースまでにはテストもあるので、SUGO戦を非常に楽しみにしています」

 

【レース結果】 65Laps

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