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2017 AUTOBACS SUPER GT Round4
「SUGO GT300km RACE」 REPORT

■ 2017 SUPER GT 第4戦 参加に際して

 

オートポリスで行われた第3戦九州大会にて、2位まで0.546秒という僅差ながら惜しくも4位となった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはハンディウエイト16kgを搭載して第4戦菅生大会へと向かった。ここまで本領発揮とはいっていなかったNISSAN GT-R勢ではあるが、この第4戦菅生大会に向けて許される範囲内でのアップデートが施され、そして早くもシーズン2機目となるNEWエンジンの投入が決断された。毎年、夏の3連戦の初戦と言われているこの大会は、過去#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rとの相性は良く、チーム、ドライバー共に得意としているサーキットでもあった。そして登り勾配のきついスポーツランドSUGOにおいては、シリーズ上位陣より、16kgとまだ軽いハンディウエイトの#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに有利に働くはずであった。チャンピオンシップを考えると、この利点を活かし、今大会の菅生大会でビックポイントを獲得しておきたいところ。シーズンが始まり、満足の行くレースができなかった序盤であったが、九州大会で見えた明るい兆しを維持する為にはチームは何をすべきか、今一度スタッフ全員で考え直し、約2ヶ月ぶりのレースとなるこの第4戦菅生大会に臨んだ。

 

■7月22日(土)公式練習 9:00-10:25(混走)10:35-10:45(GT500) 入場者数:9,600人

天候:晴れ コース:ドライ 気温:31℃ 路温:40℃

 

この日の天候は晴れ、気温も上がりまだ梅雨明けしていないとは思えない暑さを感じるスポーツランドSUGOであった。9時の開始と共にコースインした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのドライバーは本山から。

 

1周でピットに戻ると各部入念にチェックされ、マシンに問題ない事が確認されると、その後モニターで他車の走行ラップタイムを見ながらピット内にて待機する。開始から約8分後にコースコンディションがさほど悪くない事が予想されると再びコースイン、バランス確認へと入った。タイムは1分14秒213の7番手。コンディションに対し、マシン、タイヤが合っていない模様の#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはコンディションの変化を待つことなく車両セットをアジャストしながらコンディションに合わせ込んで行く。

 

途中赤旗による中断などがあり、思い通りとは行かないものの、タイヤの比較など、予定していたテストメニューをこなし、混走残り時間約30分となったころ千代にドライバーを交代して中古タイヤの状況で車両バランスの確認に入った。ここでも更に車両セットをアジャストしながら、1分13秒566とタイムを更新しながら時間いっぱい連続周回を行い、中古でのバランスの確認を終えると、最後にもう一度ドライバーを本山に交代して若干車両セットをアジャストしたバランスを確認して混走の時間帯の終了となった。途中の赤旗中断の影響から、開始時間が少し遅れながらも、最後の10分間で行われるGT500の専有時間帯での#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、NEWタイヤを装着して予選シミュレーションを行う予定となっていた。

 

ドライバーは千代。時間になり、周りの動向を見ながらコースインした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は、ゆっくりとタイヤに熱を加えるところから予選のシミュレーションを行い、計測3周目にまずは1分13秒547とこの日のベストタイムをマークすると、続けて翌周のアタックでは1分13秒305とベストタイムをさらに更新してこの公式練習の終了を迎えた。

 

公式練習の結果は、通常95kg/hの燃料リストリクターを装着するところ、92.5kg/hの燃料リストリクターを装着し、更に43kgのウエイトを搭載している#6 WAKO’S 4CR LC500が1分12秒394でトップ。2番手には1分12秒489で#8 ARTA NSX-GT、3番手に1分12秒505の#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが入った。1分13秒305の#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは13番手タイム、同じミシュランユーザーの#23 MOTUL AUTECH GT-Rも12番手と、共にタイヤとコンディションが合わずに苦しい状況であったが、1秒以内に13台が入る僅差での戦いの中、Q1突破を目指した。

 

■7月22日(土)公式予選 ノックアウト方式 ・14:30-14:45(Q1)

天候:曇り コース:ドライ 気温:29℃ 路温:36℃

 

朝から夏のような暑さであったスポーツランドSUGOであったが、13時頃から一面雲に覆われ、14時頃には雨がポツポツと降り出すほどに天候は変化していった。しかし14時30分から15分間で行われるGT500全車によるQ1には影響はなく、全車ドライタイヤでのQ1となった。 #46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのアタッカーは千代。Q1開始となってからもピットに待機していた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代も開始から約7分が経過したあたりから周りの車両の動きに合わせてピットアウト。入念にタイヤ、ブレーキに熱を入れながら間合いを測る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は、計測4周目で1分12秒595とこの日のベストタイムを大きく更新してピットに戻った。

 

Q1の結果は、練習走行から好調を見せていた#8 ARTA NSX-GTが1分11秒579でQ1トップ通過、#19 WedsSport ADVAN LC500が1分11秒597で2番手、3番手に1分11秒579の#16 MOTUL MUGEN NSX-GTという結果に。#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの1分12秒595はまさかの15番手、トップから最後尾までが約1秒と非常に接近戦となった予選Q1であった。

 

■7月22日(土)公式予選 ノックアウト方式 ・15:30-15:42(Q2)

天候:曇り コース:ドライ 気温:30℃ 路温:37℃

 

GT300クラスのQ2にて赤旗中断もあり、GT500のQ1上位8台で行われるこのQ2は予定より15分遅れで開始、Honda NSX-GTが4台、LEXUS LC500が3台、NISSAN GT-Rが1台によってポールポジション争いが行われた。

 

SUGO GT 300km RACEの予選結果は、練習走行から好調を見せ続けた#8 ARTA NSX-GTが1分10秒915で開幕戦以来の今期2度目のポールポジションを獲得、前戦九州大会でポールポジションを獲得した#100 RAYBRIG NSX-GTが1分11秒469で2番手、3番手には1分11秒491で#17 KEIHIN NSX-GTが続き、Honda NSX-GT勢が1-2-3を独占する結果となった。1分11秒669で4番手に付けた#19 WedsSport ADVAN LC500がLEXUS勢最上位、1分11秒745で6番手に付けた#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-RがNISSAN勢最上位、5番手に#16 MOTUL MUGEN NSX-GTが付けている事からヨコハマタイヤ勢がHonda NSX-GTの1-2-3の後ろ、4-5-6を占めた結果となった。

 

■7月23日(日)決勝レース 14:30- 81LAP 入場者数:26,200人

天候:雨 コース:ウエット 気温:25℃ 路温:27℃

 

朝から降ったり止んだりを繰り返しながらも、コースコンディションはウエット。レースに向けて、最終調整の場となる20分間のウォームアップ走行では全車レインタイヤを装着しての走行になった。そんな中#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、本山と千代の両ドライバーによってレインタイヤでの最終確認が行われ、本山が1分23秒391をマークしてこの20分間のウォームアップ走行帯のトップタイムをマークしていた。

 

#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのスタートドライバーは千代。グリッドに整列をした頃には雨は止み、路面が乾いていく可能性も感じられるほどで、各車スタートのタイヤ選択に頭を悩ませていた。作業禁止となるフォーメーションラップ開始5分前、#12 カルソニック IMPUL GT-R、#19 WedsSport ADVAN LC500、 #24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、#38 ZENT CERUMO LC500の4台はスリックタイヤを選択、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rを含むそれ以外の車両はレインタイヤを選択した。

 

14時30分、宮城県警車両の先導によってパレードラップが開始となり、1周回後フォーメーションラップへと入る。各車両左右に大きく揺すりながらタイヤを温め、ホームストレートに戻ってくると、綺麗に2列の隊列に整えられ、シグナルがグリーンに変わった瞬間、SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300km RACEのスタートとなった。

 

各車混乱ないスタートではあったが、この頃雨脚は強くなり、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は、オープニングラップでスリックタイヤ勢4台をかわし11番手にポジションを上げると、2周目には#36 au TOM’S LC500、#37 KeePer TOM’S LC500をかわし、#17 KEIHIN NSX-GTは車両トラブルにて戦線離脱、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのポジションは早くも8番手にまで上がった。

 

7周目、GT300クラス車両によってクラッシュが発生、セーフティーカーが導入となった。11周目、隊列が整えられて、再びスタートとなると、16周目、3番手を走行していた#8 ARTA NSX-GTがスピンアウト、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは7番手にポジションを上げた。雨の量はスタート時から変わらず、もしくは時折強くなっており、この時点でスリックタイヤ勢はコースにとどまるのがやっとの状況に。2周遅れにまでなってしまったスリックタイヤ勢は順次ウエットタイヤへの交換を余儀なくされる。しかしその後雨は止み始めコースコンディションは刻々と変化していく。その状況を#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は無線でチームに報告を入れ、この状況下で#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R千代のラップタイムは速くなってきていることから、チームはコースコンディションがスリックに変わる時までそのままレインタイヤで走り続けるように指示を出す。

 

30周目、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTをかわし、ポジションを6番手に上げた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代、そしていよいよレコードライン上は乾き始め毎周回コースコンディションを確認しながらドライタイヤに交換するタイミングを図るようになっていた。そして40周目、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは周りよりも早めにドライタイヤに交換することを決断し、ピットの準備がなされた。

 

しかし、その周、 #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが最終コーナーで激しくクラッシュ。その瞬間SCボードが提示され、ピットロード入口は閉鎖となった。ピットインするつもりでピットロード入口に向かっていた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は、目前でピットロード入口が閉鎖となった形になり、慌てて急減速、追突を避けるべく後続2台にポジションを譲り8番手でセーフティーカーランの隊列に付いた。クラッシュ車両の回収に少し時間を要し、このセーフティーカーランは46周目まで続けられた。

 

47周目、セーフティーカーがピットに戻り、ピットロード入口がオープンとなった時、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはピットインすべきか迷っていた。ピットロード上では各車ピットインの準備が行われ、ドライタイヤが準備されていたからであった。各車がピットインしたならば、ドライタイヤでコースインし、タイヤに熱を入れるのに時間がかかりラップタイムは上がらない。その間温まっているレインタイヤで走行した後にピット作業を行えば前に出られるのではないか?各車がピットインしないなら、ラップタイムが速い#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは邪魔をされる形になってしまう為、この瞬間にピットインした方がいいのではないか?答えはピットインする車両を見て間際で決めるしかなかった。そして、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rより前を走行していた#6 WAKO’S 4CR LC500、#37 KeePer TOM’S LC500、#8 ARTA NSX-GTがピットインしたのを見て前が少しクリアなったと判断した#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代は直前でピットインしない方を選択した。

 

そして1周回猛プッシュしてピットに戻った#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはタイヤをスリックに交換し、給油、ドライバーを本山に交代してピットアウトした。しかし、このタイミングでコース上GT300車両がクラッシュした事により、再度セーフティーカー導入となった。

 

大荒れのレースとなってしまったコース上を整理すると、セーフティーカーの後ろには#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rと同じタイミングでピット作業を行った#1 DENSO KOBELCO SARD LC500、そして#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、その後ろにまだピット作業を行っていない車両、このまだピット作業を行っていない車両達が実質のレースリーダーであり、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rとは約1周差のリードとなる。その後ろに先ほどのピットロードオープンと共にピット作業を行った車両達が付き、この車両達は、ピットアウトした時点ではまだピット作業を行っていない車両達の前でコースインは出来たものの、 スピードが上がらないうちにかわされて、まだピット作業を行っていない車両達から周回遅れとなっていた。メインストレート上で一旦停止すると、レースリーダーではない#1 DENSO KOBELCO SARD LC500と、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは送り出され隊列の最後尾に付く。

 

すなわち、

レースリーダーであるまだピット作業を行っていない車両、

すでに周回遅れとなっているピットロードオープンと共にピット作業を行った車両、

レースリーダーと同一周回の#1 DENSO KOBELCO SARD LC500、そして#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R

という隊列が出来上がったのだ。

 

ピットロードオープンと共にピットインしなかった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに思いもよらないラッキーが転がり込んできた事になる。#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山にもこの事は説明され、#1 DENSO KOBELCO SARD LC500との一騎打ちになると想定される事も伝えられた。

 

53周目、リスタートとなると、レースリーダーであるまだピット作業を行っていない車両全車がピットロードオープンと共にピットに入ると、この時点で#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのポジションは一気に2番手に浮上、周回遅れの車両達にはブルーフラッグが振られ、レースリーダーと同一周回である#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに優先権が渡される。雨は止み、コース上レコードラインは問題なくドライコンディションではあるが、少しラインを外した場所は、依然として少し濡れたまま、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山は、そんな中でも刻々と乾いていくコース状況に、終盤に余力を残すようにタイヤを温存しながら1分15秒台でただ1台前を走る#1 DENSO KOBELCO SARD LC500を追走した。

 

残り20周、#1 DENSO KOBELCO SARD LC500を2秒差で追走していた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山であったが、63周目に周回遅れの車両に引っかかってしまい一旦その差は5秒にまで広がってしまう。71周目、残り10周となった時点でも変わらずのその差は5秒、しかしここから#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山は、残しておいた余力を振り絞るかのようにペースを上げ始め、74周目にはその差は3秒、76周目、残り5周の時点でその差は1秒、そしていよいよ#1 DENSO KOBELCO SARD LC500のテールに付いた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは残り3周から全てのコーナーでチャンスを伺った。しかし、レコードラインから外れるとそこにはまだ濡れている箇所もあり、なかなか難しい状況。

 

それでも周回遅れの車両を掻き分けながらファイナルラップをむかえようとした最終コーナー手前で#1 DENSO KOBELCO SARD LC500がGT300車両に引っかかり、一瞬失速したのを見逃さなかった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山は、最終コーナーの上り坂で一気に間合いを詰め、いよいよファイナルラップとなったコントロールラインを通過した時、#1 DENSO KOBELCO SARD LC500と#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはサイド・バイ・サイドの状況、であった。1コーナーに向けて、若干イン側をブロックするようなラインを取る#1 DENSO KOBELCO SARD LC500、レコードラインで飛び込む#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山、そして1コーナー立ち上がりでアウトに膨らんだ#1 DENSO KOBELCO SARD LC500のインに飛び込んだ#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山であったが、強引にアウトから被せてきた#1 DENSO KOBELCO SARD LC500とクラッシュのリスクを避けるようにラインを譲る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山であった。最大のチャンスを逃してしまったかと思われたが、このファイナルラップのコース上にはまだチャンスは残っていた。ハイポイントコーナーを立ち上がり、テール・トゥ・ノーズでバックストレートを走行する2台、馬の背コーナーの入口でインに振る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山、しかし、入り込めずに馬の背コーナーを立ち上がる。するとその先には雨が急に降り出していた。先に飛び込んだ#1 DENSO KOBELCO SARD LC500はSP入口でオーバーラン、何とか留まった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山は、その横をすり抜けるようにSP出口に向かう。ところがランオフエリアに出ていた#1 DENSO KOBELCO SARD LC500がなんと#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのフロント部分に接触する形でコース上に戻ってきたのであった。なんとか巻き込まれないように、そしてコース上に留まろうと必死に耐える#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山は、最終ラップの最終コーナー入口で手にしたと思われた逆転勝利を手放す事にはなってしまったが、パーツをもぎ取られながらもその場を耐え抜き2番手でチェッカーを受けた。

 

SUPER GT第4戦“SUGO GT 300km RACE”の結果は、7番手からスタートして、ピット作業のタイミングとセーフティーカー導入のタイミングに助けられトップに立った#1 DENSO KOBELCO SARD LC500が優勝、これで今シーズン開幕からLEXUS LC500の4連勝となった。2番手には最後尾スタートから、同じくピット作業のタイミングとセーフティーカーの導入のタイミングに助けられる形となった、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが入り、NISSAN GT-R勢としては初の表彰台獲得となった。3番手には、60kgのハンディウエイトを背負いながら#6 WAKO’S 4CR LC500が入り、未だ未勝利ながらシリーズポイントも41ptとしてシリーズトップに躍り出た。ビックポイントが欲しかった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは15ptを獲得し、ランキング8位に浮上。序盤ノーポイントを重ねてしまった#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rであったが、第3戦、第4戦と上位入賞を果たしランキングトップと18pt差と少し詰め寄る事が出来たが、LEXUS LC500勢を崩す為には残り4戦、この先も常に上位入賞を続けていく事が必要なのかもしれない。

■「SUGO GT300㎞ RACE」 GT500 RESULT

■2017 Driver Ranking GT500

■2017 Team Ranking GT500

 

本山 哲 選手 コメント

少しアンダーステア傾向ではあったのですが、予選に向けてマシンを路面温度が低くなった状況にアジャストできず、マシンとタイヤの本来のパフォーマンスを上手く引き出す事が出来ないまま予選で最後尾となってしまいました。しかし、レースは雨の予報もあったので戦略含め上位進出は狙っていたのですが、ここまでレースで順位を上げられるとは思っていませんでした。今回はピットに入るタイミング、瞬間の判断が運命を分けました。そしてセーフティーカーが入った事により生まれた僅かなチャンスをチーム力で全て自分たちに有利に引き寄せられ、それを千代と二人で最大限に生かすことができました。後半スティントのラップタイムはとても安定していて、速さに関して終盤はこちらに分があったので、正直優勝出来なかったのはとても悔しいです。しかし、ここまでポイントが足りなかった中、着実に15ptを獲得できたことは良かったと思います。これで良い流れが作れました。この調子で富士以降も頑張りたいと思います。

 

千代 勝正 選手 コメント

まず、スターティンググリッドでのタイヤ選択で、ウエットタイヤを選択した事が当たった事と、コンディションとタイヤがマッチしていた事で追い上げのレースをする事ができました。コースが徐々に乾いていく中でのピットストップのタイミングは非常に難しかったのですが、前方のマシンがピットインした際に1周長くプッシュして走り、オーバーカットを狙ったところ、ちょうど良いタイミングで再びセーフティーカーが入り、後半いきなり2位に上がった事は本当にラッキーでした。その結果、後半優勝争いに繋げる事ができ、最後の本山選手の走りには本当に感動しました。作戦、ピットワークも完璧で、今大会2位という結果を手に出来たのもチーム、ミシュランタイヤ、ニスモ、関係するすべての方々のおかげです。ありがとうございました。これでシリーズも残り4戦、折り返しになるので、ここから後半戦更に一つ上を目指して巻き返していけるように頑張ります。

 

大駅 俊臣 監督 コメント

今回持ち込んだタイヤとコンディションがあっていなかったため予選では車両パフォーマンスが低く苦しみまさかの予選最下位となってしまいました。しかし私たちが持ち込んだタイヤは決勝レースを見据えたものでしたのでレースでは挽回できると信じていました。決勝日は雨が絡んだとても難しいトラックコンディションでのスタートでしたが、私たちの選択したWet タイヤのパフォーマンスがとても素晴らしく大きくポジションアップすることができました。また2nd スティントで使用した スリックタイヤも安定してパフォーマンスを発揮できたと思います。SC が3回も導入される難しいレースでドライバー、スタッフ全員がミスなく戦い抜いたことで、運を引き寄せることができたのだと思います。今回の2位表彰台獲得は前半戦苦しんだ GT-R 勢にとっても良い結果だったと思います。ここから後半戦 チーム一丸となって更なる上を目指し頑張ります。今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

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