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#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、7位フィニッシュでポイント獲得

開催日 2018 年9 月15 日(土)~9 月16 日(日) 場所 : スポーツランドSUGO[宮城県村田町]
レース名 SUGO GT 300km RACE  3.704km x 81 周、 参加台数:15 台 (GT500 クラス)
天候/気温 9 月15 日(予選日):雨のち曇り(気温:23℃) 9 月 16 日(決勝日):晴れ(気温:28℃)
来場者数 9 月15 日(予選日):12,900 人  / 9 月16 日(決勝日): 28,500 人    計41,400 人

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【公式予選】

MOTUL AUTECH GT-R、予選結果は12位

 

富士スピードウェイでの第5戦から約1か月のインターバルを経てSUPER GT第6戦が開催。舞台は東北、スポーツランドSUGOとなる。4kmを切るコース距離の短さや、アップダウンの大きさなどが影響し、毎年様々なアクシデントが起きるレースで、想定外の出来事にも対応できるチームの総合力が試される1戦だ。前回の富士500マイルレースで9位に入り、4ポイントを追加した#23 MOTUL AUTECH GT-Rは、70㎏というウェイトハンディ(燃料リストリクター2ランクダウン+36kgのハンディウェイト搭載)でこのSUGO大会に挑む。

 

予選日の午前中に行われた公式練習は、GT300クラスとの混走時間帯はなんとか持ちこたえたものの、GT500クラスの専有走行時間帯は大きな雨粒が落ち始め、フルウェットコンディションに。#23 GT-Rは、セッションリザルトとしては混走時間帯のドライコンディションでのタイムが採用されていたが、この路面状況の中では他よりも1秒近く速いタイムを記録していた。

 

時間が進むにつれて天候が徐々に回復し、午後2時52分からの公式予選は完全なドライコンディションのもとで行われた。Q1を任されたのは松田次生。今回はGT300クラスのQ1を2組に分けて行ったため、GT500クラスのQ1も通常の15分から5分短縮し、10分間で行われることに。残り時間が7分を切ったあたりで松田はコースイン。ウォームアップラップを経て、いざアタックに入ったというタイミングで、先にアタックラップに入っていたレクサスLC500の1台がコースアウトし、激しくタイヤバリアにクラッシュしてしまう。

 

このアクシデントによりセッションは赤旗中断。約10分間の中断ののち、残り時間2分45秒でセッション再開となった。再開と同時にコースへと向かった松田はコースインラップを終えてすぐにアタックに向かい、1分12秒263というタイムをマークしたが、Q2進出圏内の8番手までに入ることができず、ここで予選を終えることになり、決勝レースには12番グリッドから挑むこととなった。

 

■NISMO鈴木豊監督のコメント

「今回は耐久性を考えたタイヤを持ちこんだのですが、その結果速さが出せず、厳しい予選になりました。最初にアタックラップに入ったところで赤旗が出てしまいましたが、その時点でタイヤの一番おいしいところを使い切ってしまったので、もしそれがなければ…というのもありますが、クルマ全体として速さが足りなかったと感じています。決勝では、持ち込んだタイヤの良さを引き出してリカバリーしていきたいと思います」

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【決勝レース】

粘りのレースで追い上げ、7位フィニッシュ

 

決勝日の朝は穏やかな天気だったが、次第に日差しが強さを取り戻し、決勝レースのスタート進行が行われる頃には汗ばむほどの陽気となった。

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#23 GT-Rは、今年初めて松田がスタートドライバーを務めた。序盤は、SUGOとは思えないような静かなレースが続いていくが、#23 GT-Rはその中で4台での9位争いを展開。松田は慎重にチャンスをうかがいながら、12周目に11番手、20周目に10番手、21周目には9番手と、じわじわとポジションを上げていった。他車がピット作業を先に行ったこともあり、#23 GT-Rは4番手までポジションを上げ、36周を終えてピットイン。クインタレッリにドライバー交代し、コースへと復帰した。

 

再び9番手でコースに戻った#23 GT-Rは、41周目の最終コーナーで前を走る#19 LC500をとらえると、42周目に入った1コーナーで完全に逆転し8番手へ。そして全車がピット作業を終えた47周目には、7番手までポジションを上げた。ここから30周以上の長いレースを、クインタレッリはミスなく周回した。レース終盤の69周には他車のクラッシュがあり、車両回収のためにセーフティカーが入り、76周目にリスタートが切られたが、ここでもクインタレッリはポジションをキープ。残り4周のところで2台のマシンがクラッシュし、オーバーテイクに重要な箇所で追い抜き禁止の黄旗が振られてしまい、これ以降のポジションアップはかなわなかったが、#23 GT-Rは予選順位から5つ追い上げて7位フィニッシュを果たし、シリーズポイントを獲得した。

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■NISMO 鈴木豊監督のコメント

「どちらかというとソフト方向のタイヤを予選で選んだため、レースのスタートタイヤもそれを使うことになりました。さらに、予想していたよりも天気も良くなり、条件的に前半スティントが厳しくなると考え、タイヤマネージメントをうまくやってくれる松田をスタートドライバーにしました。期待以上にポジションも上げてくれて、彼が今日のレースを作ってくれました。ロニーも終盤までプッシュし続けてくれたことで、タイヤのパフォーマンス、方向性もしっかり確認することができて、次につながるレースができたと思っています」

 

■松田次生のコメント

「かなり久々のスタート担当になりましたが、いいスタートが切れましたしポジションを上げて前半スティントを終えられて良かったです。あまりよくない予選位置からポイントを獲得できたのも、シーズンを考えるとよかったと思います。ただし、速さという点では課題の残るレースになったので、次戦までにこれを改善したいです」

 

■ロニー・クインタレッリのコメント

「速さを見せられずに大変なレースでした。セーフティカーや黄旗が出たりしてしまってオーバーテイクのチャンスがなくなってしまったのは残念でしたが、チームみんなの力を合わせた結果、ポイントを獲得することができました。なんとか次のレースでは速い23号車を取り戻して、いいレースができるように頑張っていきたいと思います」

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