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#1 「MOTUL AUTECH GT-R」、

アクシデントで14 位

#1「MOTUL AUTECH GT-R」、

懸命のドライブで予選14 位

シリーズ戦で唯一の海外戦、タイラウンド。昨年はシーズン前半の第3 戦として開催されたが、今年はシリーズチャンピオンに大きく影響する第7 戦としての開催となった。


GT-R との相性は比較的良いコースだが、#1 GT-R はウェイトハンディ等の影響もあり、これまでなかなか好成績を残せていない。今回も参加車両で唯一、最大ウェイトとなる100kg を搭載するため厳しいレースになることが予想されたが、チームの武器である総合力で、上位入賞を目指した。

未明にスコールがあったものの、10 時からの公式練習までにはコースもほぼ乾き、予選日は1 日を通じてドライコンディションでのセッションとなった。

次戦は搭載ウェイトハンディがドライバーランキング獲得ポイント×1kg になるため、100kg のウェイトハンディで戦うのはこれが最後となる#1 GT-R は、レースウィークでの走り始めとなる午前の公式練習でトップから0.6 秒差の1 分25秒575をマーク。ポジションは11番手だったが、Q2進出のボーダーラインまでは0.2 秒弱と僅差であり、何とかQ1 突破を果たすべくセットアップを進めて予選に臨んだ。

 

GT500 のQ1 は午後3 時20 分から。セッションスタートが近付くにつれて黒い雲が張り出し、スコールの予測も高まる中、松田が担当するQ1 が始まった。松田はいつもより1分ほど早く、セッションが残り8 分半となったところでピットアウト。スタート前に小雨がぱらついた影響か、路面温度が想定より低かったために、松田は2 周を掛けて丁寧にタイヤを温めた後タイムアタックに向かい、1 分25 秒455 で5 番手につけたが、その後ライバルの多くがタイムを更新していったため、最終結果は14 位となった。

■NISMO鈴木豊監督のコメント
「やはり最大ウェイトが響きました。また、選んだタイヤが明日の決勝を見越したものだったのですが、予想以上に路面温度が低かったですね。直前に雨が降ったので温度が下がるのはわかっていましたが、やはり明日のレースのことを考えるべきと思い計画通りに行きました。クルマの状態としてはバランスもいいですし、レースを戦う上では心配はないと思っています。決勝レースではこれまでと同様、じっくりと目の前のクルマを1台1台抜いて、上位を目指すレースにしたいと思います。」

​【公式予選結果】

粘り強いレースでポイント獲得圏内浮上も、

終盤のアクシデントで14 位に

決勝日を迎えたチャーン・インターナショナル・サーキットは、朝から好天に恵まれた。例年のように気温と路面温度は見る見るうちに上昇。
午後の決勝は、クルマにとってもドライバーにとってもタフな戦いとなることが容易に予想できた。9時50 分から30 分間のフリー走行があり、その後行われたサーキット・サファリの時間帯も使って、チームは決勝に向けてマシンのセットアップを再確認した。

タイでも大人気となったピットウォークを終え、13時50分からスタート進行が始まった。決勝レースは15 時にスタート。

 

スタートを担当したクインタレッリはオープニングラップに2台をパスして12位となり、その後も粘り強い走りでじわじわとポジションを上げていった。

そして8 周目にはポイント圏内まで進出することに成功した。ただし100kgのウェイトが大きく影響し、ポイント圏内を出たり入ったりという状況でレースが進んでいった。

早めにルーティンピットを行うライバルを尻目に、クインタレッリは35 周まで引っ張り、3 位にまで上がったところでピットインを行った。ピットワークに定評のあるNISMOは今回も素早くピット作業を終え、代わった松田がコースへと飛び出していった。

再びポイント圏内までポジションを上げていった松田だったが、56 周目のターン5 を立ち上がったところでGT300マシンとラインが交錯。接触してスピンしたところに後続の車両が追突してしまい大きなダメージを負ってしまう。クルマをなだめるようにしてピットまで戻って来た松田だったが、そこでレースを諦めざるを得ず、14 位でレースを終えた。

 

ノーポイントとなってしまった今回のレースだが、シリーズランキングは2位と10ポイント差の首位にとどまったまま、もてぎでの最終大会に挑む。

■#1ドライバー 松田次生選手のコメント


「(ターン5 の立ち上がりで)GT300 マシンがイン側に入ってきて、それを避けようとしてスピンしてしまいました。

後ろから来ていたこともあってプッシュしていましたし、まさかかぶせてくるとは思いませんでした。

余裕がなかったこともあるので、僕の判断ミスだったかもしれませんが、悔しいですね。

厳しかったのはタイヤのグリップというよりも、重量が重くてスピードが乗らないことでした。次は軽くなるので、気持ちを切り替えてもてぎに臨みます。」

RESULT (66 Laps)

■NISMO鈴木豊監督のコメント


「クルマが重いなりには、ドライバーは頑張ってくれました。

おかげでポイント圏内まで上げてくれたのですが、このような結果に終わってとても残念です。

しかし、シリーズランキングではまだ10ポイントリードしている立場なので、次のもてぎ2 戦を皆で力を合わせ、しっかり戦ってチャンピオンを手に入れたいと思います。

あのアクシデントでポイントを争っている38 号車を巻き添えにしてしまったのは、とても申し訳ないです。

もてぎではお互いに正々堂々と戦って、よいレースをしたいと思います。応援を宜しくお願いします。」

■#1ドライバー ロニー・クインタレッリ選手のコメント


「レース前半は予想以上にクルマの状態は良かったです。

みんな速いし、抜きどころが少ないコースだし、僕たちは重いし、もっと苦しいかと思っていました。

おかげで序盤にポジションを上げることができました。

僕のスティント終盤になって追い上げられても、ポジションを明け渡すことなく走れました。

あのままで走れれば、ポイントが取れたと思うと残念ですね。

ランキング1 位で最終ラウンドに行けるのでプレッシャーはありますが、もてぎの第一レースでウェイトが軽くなるのは僕たちにとっては大きなメリットです。

チームのみんなが実力を発揮できればいいレースができると信じています。」

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