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#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、今シーズン初優勝

開催日 2018年5月3 日(木)~4(金) 場所 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)
レース名 FUJI GT500km RACE 4.563km x 110 周、 参加台数:15 台 (GT500 クラス)
天候/気温 5 月3 日(予選日):雨/霧/曇り/晴れ(気温:22℃) 4 日(決勝日):晴れ(気温:23℃)
来場者数 5 月3 日(予選日):31,300 人  / 4 日(決勝日): 55,000 人    計86,300 人

【公式予選】

イレギュラーな予選方式で、#23 MOTUL AUTECH GT-Rが3位

 

SUPER GT恒例となったゴールデンウィークの富士大会。開幕戦で5位入賞した#23 GT-Rは、12kgというウェイトハンディを搭載してこの大会に挑む。NISSAN GT-R NISMO GT500と富士スピードウェイは好相性で、#23 GT-Rも何度も優勝しているレースなだけに、今大会でも勝利への期待がかかっていた。

 

設営日の2日夕方から静岡県東部は雨に見舞われ、3日の明け方には暴風雨に。オープンピットが始まるころには雨も風も穏やかにはなっていたが、今度は濃霧が立ち込め、結局午前中に予定されていた公式練習は午後に順延となった。

 

天気は昼頃を境に回復。スケジュールは大幅に変更され、まずは午後0時50分から30分間公式練習の時間が設けられた。セッションの終盤に各車がタイムを削っていくなかで、クインタレッリがメインでステアリングを握り、マシンのセッティングを進めていた#23 GT-Rが1分29秒581でトップタイムをマークした。

 

GT500クラスの予選は午後3時15分から行われ、20分間のセッションで、使用できるタイヤは2セット。#23 GT-Rはクインタレッリがアタックドライバーを務めた。セッション開始と同時に、各車が一斉にコースイン。ピットロードの出口に一番近い場所にピットを構えている#23 GT-Rは先頭でコースへと向かい、1分28秒611で暫定トップタイムにつけていったんピットに戻ってきた。

 

2セット目のタイヤを装着すると、セッションの残り時間が8分を切ったところで再度コースイン。2回目のアタックに入っていた#38 LC500が#23 GT-Rのタイムを逆転しており、クインタレッリはこれを追いかける立場になったが、気迫こもる走りで、セクター2では全体のベストタイムを記録。逆転ポールポジションの期待がかかったが、セクター3でわずかにトップに及ばず。それでも1分28秒147までタイムを削り、3位となった。

■NISMO鈴木豊監督のコメント

「ロニーの攻めの気持ちのアタックに、クルマとタイヤ、全体的なパッケージとしてわずかに足りませんでした。ポールポジションを狙っていたので残念ではありますが、今回は距離も500kmと長く、挽回できるチャンスはあると思います。決勝日につながる、いい予選にはなったと思います」

【決勝レース】

完璧なレース展開で今季初優勝

 

決勝日は、まさにゴールデンウィークにふさわしい快晴となった。強い陽射しが照り付けていたが風も強く、気温23℃、路面温度は40℃というコンディションで決勝レースがスタートした。

#23 GT-Rのスタートドライバーを務めたクインタレッリは、シグナルがグリーンに変わりレースがスタートした直後、1コーナーで予選2位の#6 LC500をかわすと、さらにダンロップコーナーでポールシッターの#38 LC500をアウト側から抜き去り、オープニングラップでトップに躍り出た。その後、ハイペースで追ってきた#39 LC500にいったんトップは譲ったものの、1秒以内の差を保って2番手を走行。37周目にピットに入り、松田にドライバー交代をして第2スティントをスタートさせた。

 

#39 LC500も同じタイミングでピットに入り、両者の順位は変わらなかった。他車のアクシデントにより黄旗が振られる区間で、GT300クラスに引っかかってしまい、49周目にはギャップが6秒ほどに広がってしまったものの、松田はここからじわじわと差を詰めていった。スティントの終盤にはトップとの差は4秒ほどになり、75周を終えて2度目のピットイン。このピット作業で#39 LC500を抜くことに成功し、#23 GT-Rは再びトップに浮上した。コース復帰直後の#39 LC500との差は2.2秒だったが、最後のスティントを託されたクインタレッリは最後まで安定したラップタイムを並べ、#39 LC500を引き離していった。最終的には、10秒近くのマージンを築いてトップチェッカー。今季初優勝を飾った。松田にとってこれが自身20勝目となり、クインタレッリとともにドライバーズランキングトップに立った。

■NISMO 鈴木豊監督のコメント

「チームとドライバー、みんなが、できることをすべてやってくれました。特に2回目のピットインは、インラップ・アウトラップ含めてとても良かったです。この富士のレースと次戦の鈴鹿大会は、絶対に表彰台には乗りたいと考えていたので、その一つを達成できて良かったです。ウェイトハンディが増えて次戦は厳しくなりますが、チャンピオンになるためには、乗り越えなければいけません。次戦もいい結果を出せるよう頑張っていきたいです」

 

■松田次生のコメント

「運悪く、黄旗が振られている区間でGT300クラスに引っかかってしまい、ギャップが広がってしまったのですが、『近づけば最終的には逆転できる』と無線で伝えられて、インラップのぎりぎりまでフルプッシュして差を詰めて戻りました。チームとロニーと、みんなのおかげで優勝できました。まさか自分が20勝という記録を達成できるとは思っていませんでした。この勝利のうち、たぶん半分近くはロニーと一緒に挙げたもの。運も味方してくれたところもあると思いますが、これからも勝利数を増やせるよう、もっともっと努力していきたいと思います」

 

■ロニー・クインタレッリのコメント

「とにかく岡山のようにならないようにと注意しながらのスタートでしたが、その中でも非常に反応のいいスタートが切れて、“絶対に前に出るんだ”という攻めの気持ちで1コーナーに入った結果、1台を抜くことができて、さらに1周目のバトルでトップで帰ってくることができました。最後のスティントも、最終ラップまで攻め続けましたが、まさかこれだけのマージンを作れるとは思いませんでした。終盤まで安心して走れて、優勝できてうれしいです」

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