#3「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」、9位入賞
開催日 2018 年11 月10 日(土)~11 月11 日(日) 場所 : ツインリンクもてぎ[栃木県芳賀郡]
レース名 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL 4.801km x 53 周、 参加台数:15 台 (GT500 クラス)
天候/気温 11 月10 日(予選日):晴れ(気温:22℃) 11 月 11 日(決勝日):晴れ(気温:18℃)
来場者数 11 月10 日(予選日):21,000 人 / 11 月11 日(決勝日): 37,000 人 計58,000 人
【公式予選】
千代の走りでQ2進出、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは予選8位
SUPER GT第8戦がツインリンクもてぎで開催。今シーズン、GT500デビューとなったNDDP RACING with B-MAXは、その集大成としてこの最終戦に挑む。予選日の朝に行われる公式練習は、前日の雨がコース上に残り、ウェットコンディションでスタート。日差しはあったものの、序盤は気温17℃、路面温度19℃と肌寒く、なかなかコース上も乾かなかった。ウェットタイヤを装着して走り始めた#3 GT-Rは、序盤トップタイムをマーク。このコンディションで#3 GT-Rのタイムを上回るマシンはしばらく現れなかった。終盤、各クラスの専有走行が始まる頃には完全にドライへと回復。最後のアタックは千代が担当し、1分38秒688をマークした。
午後になると、コース上には雲が広がり始めた。#3 GT-RのQ1は、午前中の専有走行を走った千代が担当。2台のGT-Rに続き、全体の3番目でコースインすると、計測4周目に1分36秒913をマークした。この時点で暫定6番手につけた#3 GT-Rは、その後2台がタイムを更新したため8番手に下がったが、Q2進出の権利を得た。
GT300クラスのQ2をはさみ、GT500クラスのQ2が開始。時刻は午後3時を回り、強い西日が差し始めるようになった。#3 GT-RのQ2を任された本山は、残り時間が7分半となったところでコースイン。計測4周目に1分37秒154をマークして暫定7番手につけた。本山はもう1周、連続でアタックし、1分37秒287を記録したが、ベストタイム更新はならず。最終結果は8位となった。
■NDDP RACING with B-MAX長谷見昌弘監督のコメント
「クルマはオートポリスでもまずまず良かったのですが、今度はもっと良くなっていたようです。今回のレースに向けて、いろいろと準備してきましたが、この結果4台のGT-Rの中では一番良い状態になったのでしょう。だけどまだ原因がはっきりしていないので、オフの間にちゃんと調べないといけないでしょうね。明日はこの位置から、いいレースができるように頑張ります」
【決勝レース】
9位入賞でシーズンを締めくくる
決勝日は、シーズンを締めくくるにふさわしい秋晴れとなった。気温は18℃とあまり高くなかったが、日差しは強く、スタート進行時には汗ばむほどの陽気となった。
#3 GT-Rは千代がスタートドライバーを務めた。6周目には前を走る#6 LC500に0.3秒差まで詰め寄ったが、抜きどころの少ないレイアウトのため、なかなか前を抜き去るチャンスに恵まれず、次第にその差も開いていった。後続とも差が開いていたことから、#3 GT-Rは単独走行に。途中、GT300クラスの周回遅れをかわしながら、安定したペースで周回を重ね、8番手をキープしたままレース中盤まで進めていった。
ちょうどレースの折り返し地点となる27周目にピットイン。本山にドライバー交代すると、#3 GT-Rは、13位でコース復帰。全車の作業が終わると、一つポジションを上げ12位となる。本山もフレッシュタイヤでプッシュし、前を走る#39 LC500と激しいポジション争いを展開。GT300クラスの処理などで、その差は一進一退が繰り返されながら、レースは終盤に向かっていった。ファイナルラップに入るところで、両者の差は約0.5秒。最後のチャンスにかけ、本山は必死にプッシュしていく。最終コーナーを抜け、並びかけながらゴールラインを切った2台だが、#3 GT-Rはわずか100分の7秒届かず。最後の逆転はかなわなかったが、9位でチェッカーを受け、最終戦を入賞で締めくくった。
■NDDP RACING with B-MAX 長谷見昌弘監督のコメント
「クルマのバランスが良かったですね。ドライバーは今年、クラッシュもなくペナルティもなく1点でも多く取るというレースをしてくれました。ずいぶんと抑えて走ったと思いますし、ドライバーとしては悔しいでしょうね。GT-R自体が厳しいシーズンでしたが、なんとか来年は挽回したいです。1年間、応援ありがとうございました」
■本山哲のコメント
「今日はピットのタイミングが悪かったのでしょう。早めにピットインしていたクルマの方が先行する形になりました。このもてぎではなかなか前にいるライバルを抜く場所が少ないですから、難しかったですね。今年はいろんなマッチングが悪く、中盤は原因不明の不調に見舞われましたが、最終戦は良い状態で走ることができました。応援ありがとうございました」
■千代勝正のコメント
「ピットインのタイミングをはかる判断が遅れて、順位を落とす結果になってしまい残念ですが、僕のパートでは同じ仕様の23号車の前を走ることができました。結果的に23号車に先にいかれたのは残念です。今年は原因不明の不調があって、思い通りにいかないシーズンでした。1年かかって最終戦でようやくチームとしてちゃんとやれるという位置まできましたが、やはり上位でゴールできるようなパフォーマンスを発揮できず、悔しいシーズンになってしまいました。1年間、応援ありがとうございました」