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眠りから覚めた。勝利に愛された怪物
2025年07月18日
こんにちはクラフトスポーツの広報担当です!
最近、いろいろな物の値上がりや消費税の増税を受けて、「あの頃は良かったなあ…」なんて、ふと思い返すことが増えてきました(笑)
今では当たり前の“消費税”が初めて導入された1989年。
そんな時代の中で、ひときわ鮮烈な登場を果たした1台があります。
それが、R32 GT-R。
16年ぶりに“GT-R”の名を冠し、世界を驚かせた日本のスポーツカーです。
今回は、そんな1989年の時代背景とともに、
R32 GT-Rという“伝説の始まり”を振り返っていきたいと思います!

時代背景
1980年代後半、日本は空前の好景気に沸いていました。いわゆるバブル景気です!
不動産価格や株価の高騰、企業はこぞって海外進出をし、街にはブランド品や高級車が溢れてました。
「24時間戦えますか?」のCMなど、日本がギラついていた時代。
そんなバブル絶頂期、国産スポーツカー市場も黄金世代を迎えており、各自動車メーカーがレースで最速の座を狙い、しのぎを削っていました。
トヨタからはA70スープラ、マツダからRX-7(FC3S)などが発売される中、長らく沈黙を続けていた怪物”GT-R”が突如として復活する事となります。
それが1989年に登場したBNR32スカイラインGT-R。
16年ぶりに日産が送り出したGT-Rはただの復刻ではなく、バブル時代の最先端の技術と資金が注ぎ込まれたまさに、「レースで勝つためのマシン」だったのです!
当時の開発テーマは
「誰よりも速く、誰よりも正確に、誰でも速く」
そんな理想のスポーツカーを日産が本気で追い詰めた結晶こそがR32 GT-Rなのです。

スペック
エンジン:RB26DETT型 直列6気筒DOHCツインターボ
最高出力:280ps/6,800rpm
最大トルク:36.0kgfm/4,400rpm
駆動方式:電子制御4WD (ATTESA E-TS)
ATTESA E-TS (アテーサE-TS) とは、GT-Rがコーナでの異常なまでの安定感を持つために開発された駆動システムです!分かりやすく伝えると普段はFR (後輪駆動)で、コーナリング中やリヤが滑りそうになるとセンサーが感知し、前輪にパワーを送る事で4WD (四輪駆動)に変化するシステムです!
このシステムの利点として
従来の4WDは、常に4輪にトルクがかかっており、燃費が悪いや、曲がりにくい、重たいという不利な点がありました。しかしATTESA E-TSは、「普段は軽快なFRで、必要な時だけ4WDになる」というまさにバブル期の最先端の技術が盛り込まれた夢のシステムだったのです!

怪物の戦績
R32 GT-Rは国内の全日本ツーリングカー選手権(JTC) に突如現れました。
それまではトヨタのスープラや、フォードのシエラが活躍していた舞台に、黒船のように現れました。
結果は、JTCで「29戦29勝」の完全制覇。GT-Rはあまりにも速すぎたため、それまで前を走っていたライバルは文字通り”消えていった”のです。
R32 GT-Rの活躍は国内だけにとどまらず、オーストラリアで開催されていたバサースト1000km耐久レースでも地元メーカーを蹴散らして優勝を飾りました。
そのあまりの強さから、現地メディアがGT-Rをこう呼びました。
「Godzilal from Japan」(日本から来た怪物 ゴジラ)
以降、スポーツカーファンの間では「GT-R = ゴジラ」という異名が定着しました!

ちなみに何と戦うために造られたのか、R32と日産のターゲットは明確でした。
当時、グループAで無双状態だったフォードのシエラRS500や、ポルシェやフェラーリといった欧州の名門スポーツカーでした。
そんなスポーツカーを真っ向から倒す為に、日産が総力を挙げて生み出したのがR32 GT-R。
だからこそ、R32は見た目の派手さよりも中身に全てをかけた「勝利に愛された怪物」だったのです。
不敗神話の始まり
GT-Rという名前が、ただのグレード名ではなく、“象徴”として語られるようになった理由。
その火種を再び灯し、燃え上がらせたのが、このR32 GT-Rでした。
1989年、長い沈黙を破って復活したその姿は、どこか控えめで、無駄のないデザイン。
けれど、その内に秘めたスペックは、まさに怪物そのもの。
誇張でもなんでもなく、R32は“勝つために生まれた車”だったんです。
気づけばサーキットでの全勝記録。
世界中で“ゴジラ”と恐れられた存在感。
でも、それ以上に、この車がスポーツカー好きの胸を熱くさせたのは、本気で走ることの意味を教えてくれたからじゃないでしょうか。
ハンドルを握る手に、
アクセルを踏む右足に、
そして走り終えたあとの心に、
GT-Rは、“勝ち”だけじゃない何かを残してくれる。
R32は、GT-Rがただの伝説じゃ終わらないことを証明した車。
この1台から始まった不敗の物語は、やがて次の世代──R33へと受け継がれていきます。
GT-Rの神話はまだまだ続きます。
だけど、その始まりには、必ずこの名がある。
R32 GT-R。
この1台こそが不敗神話の始まりだったのです。

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