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東京オートサロン2026 出展レポート
2026年01月31日

GT-R専門店 クラフトスポーツです。
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
1月9日~11日、幕張メッセにて開催された東京オートサロン2026―
多くの方に支えられながら無事に全日程を終えることができました。
このブログでは、当日の会場の様子だけでなく、舞台に立つまでの準備や、ブースに込めたスタッフの想いを綴っていきます。
ここでしか見れない貴重な内容になっているので、是非最後までご覧ください。
出展の目的

今回の出展では、クラフトスポーツが長年取り組んできた
GT-R再生プロジェクト
を、ブース全体で表現しました。
古い車だからと諦めず、車両を正しく見極め、必要な整備を施すことで、GT-Rはこれからも走り続けられる―
その可能性を、言葉ではなく実例で伝えること。
それが今回の出展に込めた、私たちの一番の想いです。
そして今回の展示は、再生プロジェクトの完成形を示すものではありません。
GT-Rと向き合い続けてきた専門店としての、現在地をお伝えするための展示です。
ここからは、そんな思いを込めた展示の一つ一つを、順に振り返っていきます。
展示概要
■展示車両紹介
①再生プロジェクトの象徴:グループAデモカー
今回の展示の中でも、ひときわ注目を集めたのは、2台のデモカーです。
制作したのは、
・カルソニック スカイラインGT-R BNR32 グループA仕様
・リーボック スカイラインGT-R BNR32 グループA仕様


グループA規定のレースシーンで一世を風靡した2台を、可能な限り忠実に再現したモデルです。
ベースとなったのは、BNR32 NISMO
ホモロゲーションモデルとして生まれたこの車両を起点に、当時の姿を細部まで徹底的に再現しています。
ただし、今回展示した2台はまだ完成形ではありません。
最終的には、公認を取得し、公道でも走れるモデルを目指し、現在も開発を進めています。
再現にあたって大きな課題となったのが、明確な設計図が存在しないことでした。
そこで手がかりとしたのが、当時の写真資料と、1/18スケールのミニカー。


内外装のデザイン、ロールバーの角度、各パーツ構成、デカールの位置に至るまで、ミニカーを基準に実車へと落とし込み、調整を重ねながら形にしていきました。
単なるレプリカではなく、クラフトスポーツがGT-R専門店として培ってきた再生技術を注ぎ込み、過去の名車を、これからも走らせ続けるというコンセプトを体現した2台。
このグループAデモカーは、クラフトスポーツが取り組むGT-R再生プロジェクトの現在地を象徴する存在です。
②再生プロジェクトの本質:スカイラインGT-R BNR34(アクティブレッド)

今回のブースに並ぶ車両の中で、この車両は、GT-R再生プロジェクトをもっともわかりやすく体現した一台です。
スカイラインGT-R BNR34(アクティブレッド)、1999年式、走行距離約172,440km。
今回の展示車両の中でも、最も距離を重ねてきた個体です。
この車両が示しているのは、
適切な整備を施せば これからも走り続けられる
という、再生プロジェクトの本質です。
元々は色褪せた状態の車両でしたが、外装・エンジンルーム・内装をリフレッシュ。新車状態に限りなく近づけることを目標に再生を施しました。
再生に留まらず、各部にカスタマイズを施し、更なる付加価値を加えています。
外装には、NISMO Z-tuneフロントバンパー、Z-tuneフェンダー、R-tuneカーボンフードを装着。
内装は、NISMOフロアマット、シートカバー、チタン製GTシフトノブ、カーボンルームミラーカバーなどで統一。そして、足元にはNISMO LMGT4 EVO、制動系にはR35ブレーキシステムを組み合わせます。
更に、機関系には、NISMOS1エンジンを搭載し、インタークーラー、パイピング、排気系に至るまで再構築。今後も長く、このGTRが走り続けられるように、と想いを込めました。
一切の妥協なく細部まで再生を施す―
クラフトスポーツならではの止まらないクオリティー追求の末に生まれた一台です。
③BNR34の理想形:スカイラインGT-R BNR34 Vspec Nür(ベイサイドブルー)

アクティブレッドが再生プロジェクトの本質を体現する一台であるなら、続いてご紹介するV‑spec Nür(ベイサイドブルー)は、BNR34の理想形として仕上げた一台です。
2002年式、走行距離約22,090km。
V‑spec Nürは、高難易度のサーキットで有名なニュルブルクリンクの名を冠した特別仕様車。
GT-Rとしての完成度やバランスをより追求した仕様で、BNR34の理想形といっても過言ではありません。
そんなニュルをベースに、全身を NISMO仕様に統一。
外装にはNISMO Z-tuneやR-tuneのパーツを組み込み、内装もNISMOカーボンルームミラーカバー、NISMOシートカバーなどを投入。
足回りにはR35ブレーキシステムとNISMO LMGT4 EVO 19インチ、機関系にはGReddyインタークーラーやNISMOヴェルディナNE-1マフラーを組み合わせ、BNR34の存在感を際立たせています。
④個性を極めた一台:スカイラインGT-R BNR34 Vspec(ミッドナイトパープルⅢ)

続いて紹介するのは、BNR34 Vspec ミッドナイトパープルⅢです。
2000年式、走行距離わずか約13,030km。非常にコンディションの良い個体で、フルノーマル状態からNISMO Ztune仕様へとカスタムされています。
外装にはボンネットやバンパーをはじめとしたNISMOフルエアロを装着。BNR34本来の造形美を活かしつつ、Ztune化ならではの存在感を与えています。
内装もNISMOバケットシートやチタン製シフトノブを備え、細部まで手が入れられ、統一感のある仕様です。
その一方で、全体の構成はミッドナイトパープルⅢの純正仕様を強く意識したカスタムとなっています。
ミッドナイトパープルⅢは、限定色に加え、シルバーカラーの専用ホイールとリアスポイラーが採用されていた特別なモデルです。
本車両ではその意匠を踏まえ、足元にはシルバートーンのNISMO LMGT4 19インチを採用。
そこにR35のブレーキシステムを組み合わせることで、世界観を崩すことなく、より現代的な仕様へと仕立てています。
リアスポイラーもあえてノーマルを維持し、LMGT4のシルバーと呼応させることで、ミッドナイトパープルⅢ本来の佇まいを大切にした仕立てです。
個性を極めた一台でありながら、純正仕様へのリスペクトと現代的な解釈が共存した仕様。
BNR34の多面的な魅力と、カスタムによる個性の引き出し方を示す象徴的な車両です。
⑤奇跡の個体:スカイラインGT-R BCNR33 Vspec(スパークシルバー)

続いては、BCNR33 Vspec(スパークシルバー)です。
1995年式、走行距離わずか約3,210km、ワンオーナー、禁煙車。
非常に希少な低走行車として入庫した車両です。
もともとはフルノーマルの状態でしたが、NISMO 400Rを彷彿とさせる仕様へ再構築。
オリジナルの個性を尊重しつつ、生産廃止となったパーツを含め、希少パーツを慎重に組み込みました。
フロントは、NISMOフロントバンパー・インタークーラー(初代ロゴタイプ)を装着し400Rを意識した仕様に。
外装はNISMOフルエアロを装着し、各部を初代NISMOロゴで統一。
内装では、初代NISMO仕様シートカバーやチタン製シフトノブ、NISMOステアリングを装着。
足回りはNISMO S-tuneサスペンションと、貴重なLMGT1ホイールを組み合わせたこだわりの仕様です。
R33の持つ本来の魅力を尊重しながら、NISMO仕様として完成度を極限まで高めた、こだわりの一台です。
⑥異なった魅力:トミーカイラR Full Spec R(BCNR33・ホワイト)

最後にご紹介するのは、トミーカイラR Full Spec Rです。
トミーカイラは、スポーツカーのポテンシャルを引き出す独自のチューニングとデザインで知られるカスタムブランド。
こちらの車両は、BCNR33をベースにトミーカイラがフルカスタムを施した一台です。
ベース車両は、BCNR33、1997年式、走行距離:約83,590㎞。
外装は専用フロント・リアバンパー・サイドスカートなど専用のフルエアロを装着。
サイドにはトミーカイラ専用デカールが施され、純白のボディに鮮烈な存在感を与えます。
内装も専用RECAROシート・専用ステアリング・3連メーターなどを採用。
内外装の変更に留まらず、機関系や排気系も専用設計。
タービンやECU、専用マフラーなど、トミーカイラならではのチューニングを施しています。
足回りにはNISMO LMGT4EVO 19インチ(マットガンブラック)を組み合わせます。
カスタムカーの原点ともいえるトミーカイラR。
NISMO仕様とはまた異なった側面からGT-Rの魅力を強調する貴重なモデルです。
■匠 Limited Edition

ブース中央では、匠が手掛けたエンジンを4基展示しました。
匠Limited Editionは、クラフトスポーツとGT-Rの匠・黒澤工によるコラボレーションから生まれたプロジェクトです。
GT-Rのエンジンと長年向き合い続けてきた匠の知見をもとに、本来の性能を正しく引き出すことを目的としています。
エンジンの基本構造は変えず、オーバーホールをベースに各部パーツの交換や精度の見直し、最適化を実施。
単なるリフレッシュに留まらず、GT-R本来の性能を引き出すための再構築が施されています。




また、内部のチューニングだけでなく、好みに応じたドレスアップも可能。
今回のブースでは、結晶塗装を施した赤・青・黒のエンジンを展示し、それぞれ異なる表情で並ぶ姿が来場者の目を引きました。
■-匠 黒澤 工- RB26エンジン組立実演


ブース奥では、GT-Rの匠・黒澤 工によるRB26エンジン組立の実演を行いました。
RB26エンジンを一から組み上げられる職人は、今では非常に限られています。
そんなエンジン組立の作業工程を来場者の目の前で実演するという、普段は決して見ることのできない展示に、多くの方が足を止めました。


組み立てが進むにつれ、写真や動画を撮る来場者の姿も増え、海外からの来場者も含め高い関心を集めていました。
中には、エンジンや展示車両を長時間にわたって見つめ、要所を細かく確認する方の姿も。
整備に携わる方ではないかと思われる視線からは、この実演が本物の技術として受け止められていることが伝わってきました。
GT-R再生プロジェクトの一端を、それを支えてきた匠の技に、少しでも関心を持ってもらえたなら嬉しく思います。
■オリジナルトートバッグ配布

来場者の皆様に向けて、クラフトスポーツオリジナルのトートバッグを10,000部ご用意しました。
配布開始と同時に長い列ができ、スタッフ総出で対応するほどの反響に。
最終的には、3日目の昼過ぎにすべて配布終了となりました。


他にも会場では、Super GT参戦当時のコレクション展示や、オリジナルグッズの販売も実施。
こちらも多くの方にお立ち寄り頂きました!
当日の様子

















3日間を通して、多くの方にクラフトスポーツのブースへお立ち寄り頂きました。
展示車両を、時間をかけてじっくりと眺める方。
エンジン組立の様子に足を止め、手元の動きを食い入るように見つめる方。
展示車両やブースの写真を撮る方。
ブース内では、そうした光景が途切れることなく続いていました。




「これ、本物じゃないの?」(グループAデモカー)
「規模が違うね」
「ここまでやるショップ、他にないよ」
「俺らの世代は、GT-Rといえばこれだよ」
そんな声を数多く頂き、GT-Rが今もなお特別な存在であることを、スタッフ自身も改めて実感する時間となりました。
「すごい」「やばい」
シンプルな言葉でしたが、心からそう感じて頂けたことが、何よりも嬉しかったです。

中でも印象的だったのは、グループAのデモカーを前に、長い時間その場を離れず、静かに車両を見つめ続けていた来場者の姿です
「まさか、あの頃に憧れていた車が、ここにあるとは思わなかった」
そう話し、涙を流しながら車両を見つめていました。
その想いをスタッフが受け取り、弊社代表へと伝えたところ、「せっかくなら一度乗って頂きたい」との判断がありましたが、動き出した時には、すでにその来場者の姿はありませんでした。
直接お伝えすることは叶いませんでしたが、どこかで、何らかの形で感謝の気持ちが届いてほしいと思っています。
これまで積み重ねてきた取り組みに驚いてくださる方。
素直に喜んでくださる方…
3日間を通して、多くのご声援を頂くことが出来ました。
その事実が、今回の展示に携わったスタッフにとって、何よりの嬉びです。
準備への道のり


準備の道のりは、決して楽なものではありませんでした。
完成が見えない状態から始まり、わずか約3ヶ月で7台を仕上げるという厳しいスケジュール。
普段取り組むことのない作業も多く、思うように進まない場面や、プレッシャーを感じる時間が続きました。

それでも、一台一台仕上げていく中で、車両への向き合い方は自然と変わっていきました。
手をかけた分だけ愛着が大きくなり、ただ作業をこなすのではなく、完成させたい気持ちが強くなっていきました。



作業が進むにつれ、当日の光景や来場者の反応を思い描く時間も増えていきました。
大変さの中に、確かなワクワクが生まれ、現場の空気は少しずつ一つにまとまっていったように感じます。
制作の様子は、YouTubeチャンネルでも一部公開中です。
ぜひそちらも併せてご覧ください。
まとめ|オートサロンは通過点 & 次なる挑戦へ
■オートサロンは通過点

最後までご覧頂き、ありがとうございます。
2024年から3年間にわたり参加してきた東京オートサロン。
今回の出展が、その一区切りとなる最後の舞台でした。
3年間を通して、車両やエンジン、再生という取り組みを実車で見て頂き、会場では多くの方から直接声をかけて頂きました。
驚きの声、懐かしさを語る声、そして応援の言葉。
画面越しではなく、目の前で反応を受け取れたことは、私たちにとって大きな経験です。
GT-Rへ抱く特別な想い。
そしてその価値を次の世代へ繋いでいくことへの期待を、改めて実感しました。
オートサロンは、私たちの挑戦の集大成ではありません。
再生プロジェクトの進捗を確認し、次へ進むための現在地を示す場。
この3年間で得た経験と手応えを、確かなものとして受け止めています。
■重大発表 -次なる挑戦へ-
オートサロンを通過点とし、
クラフトスポーツは、次のフェーズへ進みます。
2026年11月、クラフトスポーツは
ニューヨーク・マンハッタンに店舗を構えます。

世界に通用するGT-Rの魅力、そして私たちが磨き続けてきた技術を武器に、世界の中心で、日本の企業として勝負する挑戦です。
決して平坦な道ではありません。
それでもクラフトスポーツには、買取・販売・再生を一貫して向き合ってきた経験と、GT-Rとともに積み重ねてきた時間があります。
オートサロンでご覧頂いた皆さま
そして全国のGT-Rファンの皆さま
この挑戦の行方を、ぜひ見届けてください。
応援のほど、よろしくお願いいたします。
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